ホテルを出る前、カーテンの向こうを見ると
まだ明るい空がありました。
私が住む街とは明らかに違う色。
それだけ距離が離れているのだと感じないわけにはいきませんでした。
帰りの飛行機が飛び立つまであと2時間半。
私達はホテルを後にしました。
もう10時間近く経ってしまったのです。
本当にあっと言う間。
運動後の二人でしたからお腹が空いていました。
彼が以前行って美味しかったというお勧めのお店に向かいました。
彼の車の助手席で晩夏の風を感じながら・・・。
でもそれは、もうすぐ彼と離れなければならないと言う意味。
絶対にビールが美味しいであろうその食事。
車を運転していた彼に申し訳ないと思いつつも
1杯だけ生ビールをいただきました。
とっても美味しかったそのお食事。
次に来る時は電車にして、彼にもビールを飲んで欲しいな。
少し時間がギリギリになってしまい
空港に着いたのは30分前。
駐車場で車を降りる前にキス♪
近くに止まっていた車の人に現場を見られてしまったようでした。
慌ただしく出発ゲートへ向かい
「じゃあね。」
と言って別れました。
中へ入った後、胸にぽっかりと穴が開いたようで
こぼれそうな涙を抑えながら、飛行機に向かって歩いていると
彼からのメールが届きました。
「遠いとこをありがとう。
帰り着くまでまだまだだけど、気を付けてね。」
読んだとたん、我慢していた涙が溢れました。
12時間弱の二人の時間。
長いと思っても過ぎてしまえば一瞬のこと。
次はいったいいつ会えるのか、
早く夢の貯金箱をいっぱいにして
彼との旅行を実現させたいです。
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