いったい何時間愛し合ったでしょうか。
彼が上になったり、私が上になり自分から腰を動かしたり、
へとへとになるまで、絡み合いました。
　
もしかすると、ドアの向こうの廊下まで
私達のいやらしい声は響き渡っていたかもしれません。

でも、そんなことはもう構いませんでした。

会えなかった時間を埋めるように、
それぞれの存在を確認するように、
私達は愛し合いました。
　

　
たぶんもう日付が変わっていた頃でしょう。
部屋のお風呂に一緒に入ることにしました。

その時にお願いしたことがあります。

彼に髪を洗って欲しかったのです。

一緒に湯船に浸かり温まった後、
私が座り、彼が後ろに立って髪を洗ってもらいました。

こんなこと、泊まったときにしか出来ませんから
以前からの夢だったのです。


彼は、とても丁寧に、まるで美容院でされているように
私の髪を地肌から洗ってくれました。
頭が感じやすい私は、それだけでとろとろになっていました。


その後、いったいいつ眠ったのか覚えていません。
彼と愛し合った方ではないベッドで、
抱き合って眠りました。
　

誰にも邪魔されずに、朝まで。