待ち合わせの時間に少し遅れてしまい
彼は先に駅構内の居酒屋さんへ入っていました。
言われたお店に５分ほど遅れ入ると
週末のそこはほとんどがサラリーマン。
そのうるささにあっけにとられながら彼を探しました。
お店の端の方の落ち着かない席で手を振る彼。
すでにビールを飲み始めていたので
私も中ジョッキを注文し、追いつこうと
ハイペースでビールをグビグビ。
　
そのせいか、あっと言う間に酔ってしまい
日頃言えないことをぶつける私。
もう、この彼とは終わりになってもいいと言う気持ちが
心のどこかにありました。
　
なんで自分勝手なの？
私のこと、気になる？
どうして歩く時に先に行っちゃうの？
私に会いたいならそう言えばいいのに、
なんでいつも「会ってやってもいい」って言うの？
今、遠距離なんだからそれなりに気遣ってくれても
いいんじゃないの？
　
そんなことをバーッとしゃべった気がします。
話しながら涙がぽろぽろとこぼれました。
たぶん、両側のテーブルの人達は
びっくりしていたのではないでしょうか。
　
途中で言い訳をしようとする彼を抑え
私はしゃべり続けました。
　
　
良い言い方をすればマイペースな彼。
悪く言えば自分勝手。
そんな彼に少し疲れていました。
　
それだけ私がぶつかっても、彼は変わらず、
変わろうとはしませんでした。
たぶんこれから先も。
　
　
それでも彼は
「俺を信じろよ。不器用だからわかってくれ。」
と言います。
自分からさよならとは言えない私。
　
ずるいね。
　
　
　
　
このまま、二人と続けていってもいいのかな。