どうしてもホテルに行く気にはなれず
調子が悪いと言い、飲みに行くだけにしてもらいました。
彼は本当はセックスしたかったはず。。。　
　
　
サラリーマンでいっぱいの和風居酒屋。
やっと座れたテーブルで生ビールを注文し乾杯。
私の誕生日なんてすっかり忘れられて
私から言って思いだしてもらう始末。
　
「いやぁ～悪い。前日までは覚えていたんだけどなぁ。
　これ、ホントだから。」
まぁ、本当だと言うことにしておきましょう。
　
「不細工でスタイルも悪いのに、
　また一つ歳を取ったんだな。
　どうしようもねぇ～な、お前は。」
これは彼の精一杯のおめでとうの言葉。
いちいち腹を立てていては付き合えないので
右から左へ聞き流し。
　
　　
それでも、２年前に単身赴任になったあと
何度か彼の言葉について喧嘩をしました。
　
距離が離れているんだから
せめて会えない分、少しは優しい言葉をかけるとか
そう言うことは出来ないの？って。
　
返ってきた返事は
「俺がそんなこと言えるわけねぇだろ！」
私は
「そんな風に私を扱ってると、浮気しちゃうから！」
「おぉ！出来るもんならしてみろ。
　そんな物好きがいるとは思えないけどな。」
　
だからって、他の男性とも会っていたわけでは
ありませんけれども。
　
　
　
　
彼はあまり自分のことを話さない人。
それなのに今回は珍しく奥様との仲がよくないと
私に愚痴をこぼしていました。
　
機会があったら、もう終わりにしたいと話そうかとも
思っていたのですが、彼のそんな話を聞き
なんだかかわいそうになり、私からは何も言えず。
「こんな話を出来るのも、お前しかいないからなぁ。
　悪いな、変なことを言って。」」

　　
２時間ほど、飲みながら話したあと
お店を出て駅に向かいました。
途中、人気のないところで急に抱き寄せられキス。
抵抗をするでもなく受け入れた私。
　
「調子が悪いのに飲みに付き合わせて悪かったな。」
駅のホームで私の体調を気にしてくれる彼。
耳元に顔を近づけ小さな声で
「次はたっぷりしゃぶってくれよ。」
何も答えられず私は笑顔を返すだけ。
　
　
　
いつか終わりにしなければと思いつつ
ダラダラと関係を続けるずるい私。