ある日、外での仕事が終わり電車に乗り座っていました。
時間は１７時過ぎ。
そろそろ混み始める時間。
ふと向かい側の席を見ると、私のタイプの男性が座っていました。
街中で素敵だなと思う男性に遭遇するのは
年に一度あるか無いかのこと。　
　
歳はたぶん私と同年代。
年下ではなさそう。
眼鏡にヒゲ、髪は少し長め。
私、長髪の方は苦手なのですが、
この人はとても似合っている感じ。
誰に似ているかというと、ジョニーデップみたい。
もちろんその人は日本人なのですけれど。
革ジャンにジーンズ、ワイルドな感じで
なんとも素敵でした。
　
　
あまりジロジロ見ては失礼ですし、
怪しい人になってしまいますから、
ちらちらと見る程度。
ほんの１０分ほどの間に、
いろんな事を想像してしまう私の頭。
その頃は、彼と２ヶ月も会っておらず
欲求不満でエロエロモードだったせいもあるのでしょうけれど。
　
あのヒゲがある口で愛撫されたら
気持ちがいいのではないかと想像したり、
いじめられたら感じちゃいそうと思いつつ、
案外その人は、Ｈの時はＭで
いじめられるのが好きかもしれないと思ったり。
　
　　
　
私が降りる駅の一つ手前でその人は降りて行きました。
ホームを歩く姿を見えなくなるまで目で追っていた私。
　



私、ただのいやらしいおばさんでした。