電話があると言うことは、きっとこちらへ来ているのだろうと
予想はできました。

急に決まった出張で来たそう。
懇親会が終わり時間ができたので電話してみた、と。
もしかしたら会えるかなと思ったらしいです。

彼のその気持ちは嬉しいのですが、
仕事も終わりすでに帰宅し、夫も近くにおり
寛いでいた時間の着信に
私はどうすることもできず、
彼は話したそうにしていたけれど
「ごめん、今は無理。」
とそっけなく電話を切りました。


彼の声は酔っぱらって陽気な感じ。
今までも突然の電話はありましたが、
それは私が1人でいる時ばかりでした。

こんな状態の電話は初めて。
彼の声を聞けて嬉しいものの、
夫がいる横で取った電話にビクビク。

黙っているのもおかしかったので
「酔った友達が今から飲みに来いって言うけど、断った。」
と夫に説明すると
「行けば良かったのに。」
と。

そう言われて出ていくのもおかしいし、
そのまま寝ることしましたが、
ベッドに入り横になると涙が止まりませんでした。


しばらく落ち着いてから彼にメールを送りました。


電話をくれたことは嬉しかったけれど
あの状況から出かけるのは無理だったことを説明しました。

彼も少しずつ酔いが醒めてきたのか
急に電話したことを謝るメールが何度も届きました。


正直、なんでこんな時間に急に電話をしてくるのかと
少し怒りたい気持ちにもなりました。

でも、私の事を思い出し電話をくれたのだし
怒っちゃいけないと思ったり、
まずメールをくれればいいのに、とか
いろんな事を考えていたら
彼に申し訳ないことをしたような気がして
なんだか気持ち悪くて吐きそうになりました。



次の時は、もう少しだけ早く知らせてもらいたいな。
会えないかもしれなくても、
ほんの少ししか可能性が無くても
ゼロじゃなければ来ることを知らせて欲しかった。

急に知って会えないよりはその方が辛くないかも。