そのメールを読み、涙があふれそうなのを我慢し、
夫に
「ちょっとコンビニ行ってくる。」
と嘘をついて家を出ました。

少し離れた場所で電話をかけると、懐かしい彼の声。

会えるかどうかわからなかったので連絡はしなかったけれど
会えそうだったから連絡したとのこと。
でも、私がその時間に家を出るのは無理だとわかっているでしょ？
と、つい強い口調で文句を言ってしまいました。

「そうだと思ったけれど、もしかしたら会えるかもしれないし、
　お前に会いたいと思ったから連絡した。」

そうだよね。
私のことを思ってくれたんだよね。

それなのに、私ったらまるで
会えないのにメールをくれたことを
いけないことをしたかのように、彼に言ってしまった。

本当は嬉しかったのに。


ごめんなさい、ごめんなさい、と何度も謝り
その場はなんとか収まりました。

私が泣きながら電話をしたことを心配し
「ちゃんと普通の顔をして帰るんだよ。」
と気にしてくれました。



翌日の夜の飛行機で帰るとのこと。
空港で見送らせて欲しいとお願いし、
会う約束をして電話を切りました。