朝４時、目覚ましに起こされ支度開始。
前の晩、初めて彼に逢いに行った時と同じくらい緊張して
１時近くまで寝られなかったので
３時間ほどしか眠っていませんでした。
　
５時過ぎに家を出て近くの駅まで歩き電車に乗り、
空港に着いたのが６：３０過ぎ。
少し余裕を持って家を出たので、飛行機が出るまでは
小一時間あり、軽く朝食を採りました。
　
平日の朝、お客さんはほとんどが出張のサラリーマンと思える人ばかり。
そんな男性ばかりの中で、私はいったいどんな客に見えたのでしょうか。
　
　
飛行機が飛び立ち、彼の待つ街へ。
曇り空を抜けると綺麗な青空。
早起きで眠いはずだけれど、ウキウキしている気持ちのせいか
ほとんど眠らずに空を見て過ごしました。
　
　


　
　
　
無事予定通りに到着し、携帯電話の電源を入れてみても
彼からのメールは無し。
もう空港に到着しているのか、まだ途中なのかわからず
荷物が出てくるのを待っている間にメールを送ってみようと
ベンチに腰掛け電話を手にすると、彼からの着信。
「ほら、そんなとこに座ってないで
　早く荷物を持って出てきなさい。」
ゲートの向こうで私を見つけたらしく
そんな事を言われてしまいました。
「まだ荷物が出てこないの。受け取ったらすぐに行くから。」
そう言って電話を切りました。
　
到着ゲートを出ると、彼はそこで待っていてくれました。
暖かだと思えた昨日も、彼にはまだ寒かったようで
私がクリスマスにプレゼントしたマフラーを首にぐるぐる巻いていました。
　
彼の姿を見た瞬間、それまでの緊張が突然なくなり、
心が落ち着くのがわかりました。
胸の奥からじんわり温まる感じ。
　
彼は私の荷物を持ってくれ、並んで駐車場へ向かいました。
途中、何度か仕事の電話が入り、大丈夫かと心配で
やっぱりちょっと申し訳なくなりました。
　
　
　
・・・つづく