「どうしたの？こんな時間に。」
「いやぁ～、どうしているかなぁと思って。」
「どうって、今日は仕事だよ。」
「おぉ、そうか。忙しいのか？」
「いつも第２日曜は仕事よ。」
「連休で今帰ってきてるんだ。
　午前中用があって出掛けていて、それが済んだんで
　どうしてるかと思って電話した。」
「私に会いたかったの？」
「ん？まぁな。」
　
話を聞くと、割と家の近くの方へ来ていたらしく
用事が済んだあと会えるかと思って電話をしてきたそう。
　
　
　
この彼とはもうどのくらい会っていないでしょうか。
一番好きな彼と正反対の性格。
私のことを、デブでブスでどうしようもないと言う彼。
俺が付き合ってやらなくちゃしょうがないだろ、と言います。
　
本気で言っているのではないと思っても
会う度にそんなことを言われ
自分勝手なセックスをされあまり気持ちよくない。
そんな風に思い始めた頃に今の彼に知り合い、
私の気持ちはすっかり今の彼の方へ向いてしまいました。
　
　
きっと、私の気持ちが離れていっているのは
気付いているはず。
それでもたまに思い出したように電話をくれる。
　
　
　
あと１ヶ月ちょっとでこちらへ帰ってきます。
でも、今度の職場は家から数分のところだそう。
私の家までは電車で１時間以上も離れている。
今まで以上に会うことは難しくなるはず。
　
このまま自然消滅でも構わない。
そう思っているずるい私。