彼の日帰り出張。
会えるのだけれど、迎えに行き見送るだけ。
電車の窓にうつった自分の顔の暗さに
びっくり。
こんな顔で迎えたら、彼の仕事もうまくいかないよね。
さあ、笑って私。
いつものことと言ってしまえば
それまでなんだけど、
今夜は夫の機嫌がとっても悪い。
いつも以上。
何を話しかけても、怒られる。
夫がわからないことを質問され
私もわからないと答えたら、
「ちっ!」
と舌打ちされた。
私はなんでも知っていないといけないの?
理由はわかっているの。
携帯電話の機種変更をして
そればかりいじっているんだよね。
まるで、新しいオモチャを手にした子供。
私が話しかけただけで、
うるせぇなって顔をされる。
それに、あんたの携帯の使い方なんて
私にわかるわけがないじゃないの!
おかげで今日の私のストレスは
いつもよりひどいんだよ。
さっき、なぜだか手が震えて止まらなかった。
あんた、気が付いた?
無理だよね。
私の変化になんか気付くはずがないもの。
もう寝る。
一ヶ月前思いがけず彼と会った、
思い出の街を通った。
待ち合わせた駅、お茶を飲んだお店、
一緒に歩いた道。
ただそれだけのことなのに、
なんだかウキウキしてしまった。
まるで恋する乙女。
いや、おばさん。(笑)